イントロダクション 2019年9月8日 10:00 

  • 最初に
    • みなさん、ミズアオイ・ワークショップに、ようこそいらっしゃいました。平塚です。
    • きょうのワークショップの目的と、スケジュールについてお知らせします。

  • 1 ミズアオイを食べる
    • ミズアオイは絶滅危惧植物です。
    • 40の都道府県でレッドリストに挙げられています。
    • (なぜか、宮城県ではリストから外されました) ← ここが重要なポイントです。
    • 最大の原因は、除草剤です。
    • 稲作の大敵として、徹底的に排除されました。
    • しかし、大昔の日本人は田んぼで稲と一緒にミズアオイを育て、普通に食べていました。
    • むしろ、食材だったのです。
    • 「醤酢(ひしおす)に 蒜(ひる)搗(つ)き合(か)てて 鯛願ふ われにな見えそ 水葱(なぎ)の羹(あつもの)」 万葉集
    • もろみ酢にノビルを薬味にして鯛を食べたいな。と願っている私に、日常的に食べている「なぎ」のお吸い物なんか、見せてくれるな。
    • この「なぎ」がミズアオイの古代名です。
    • きょうは、現代風にアレンジしたミズアオイ料理を作ります。
    • 令和の始まりに、万葉の食を味わいましょう。

  • 2 タネの過去をさぐる
    • 3.11の津波が引いた後、浸水域から一斉にミズアオイが現れ、浅い水面全体を青紫色の花で埋め尽くしました。
    • 多くの人にとって、生まれて初めて見る光景でした。
    • 地中深くに埋まっていた種子が、津波によって掘り起こされ、長い眠りから醒めたのです。
    • いつ頃埋まった種子でしょうか? それを探ります。(ヒントは除草剤抵抗性です)

  • 3 保全の現場を見る
    • 折角、甦ったミズアオイですが、その後の復旧・復興工事などで、再び深い地中に埋められました。二度と出てくることはないでしょう。
    • でも、一部は生き残っています。また、その保全を続けている人たちもいます。
    • きょうはその場所を見に行き、お話を伺いましょう。

  • 実際の行程としては、3 (午前) → 1 (昼食) → 2 (午後) の順番に進めていきます。
  • 宜しくお願いいたします。
 
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