- 最初に
- みなさん、ミズアオイ・ワークショップに、ようこそいらっしゃいました。平塚です。
- きょうのワークショップの目的と、スケジュールについてお知らせします。
- 1 ミズアオイを食べる
- ミズアオイは絶滅危惧植物です。
- 40の都道府県でレッドリストに挙げられています。
- (なぜか、宮城県ではリストから外されました) ← ここが重要なポイントです。
- 最大の原因は、除草剤です。
- 稲作の大敵として、徹底的に排除されました。
- しかし、大昔の日本人は田んぼで稲と一緒にミズアオイを育て、普通に食べていました。
- むしろ、食材だったのです。
- 「醤酢(ひしおす)に 蒜(ひる)搗(つ)き合(か)てて 鯛願ふ われにな見えそ 水葱(なぎ)の羹(あつもの)」 万葉集
- もろみ酢にノビルを薬味にして鯛を食べたいな。と願っている私に、日常的に食べている「なぎ」のお吸い物なんか、見せてくれるな。
- この「なぎ」がミズアオイの古代名です。
- きょうは、現代風にアレンジしたミズアオイ料理を作ります。
- 令和の始まりに、万葉の食を味わいましょう。
- 2 タネの過去をさぐる
- 3.11の津波が引いた後、浸水域から一斉にミズアオイが現れ、浅い水面全体を青紫色の花で埋め尽くしました。
- 多くの人にとって、生まれて初めて見る光景でした。
- 地中深くに埋まっていた種子が、津波によって掘り起こされ、長い眠りから醒めたのです。
- いつ頃埋まった種子でしょうか? それを探ります。(ヒントは除草剤抵抗性です)
- 3 保全の現場を見る
- 折角、甦ったミズアオイですが、その後の復旧・復興工事などで、再び深い地中に埋められました。二度と出てくることはないでしょう。
- でも、一部は生き残っています。また、その保全を続けている人たちもいます。
- きょうはその場所を見に行き、お話を伺いましょう。
- 実際の行程としては、3 (午前) → 1 (昼食) → 2 (午後) の順番に進めていきます。
- 宜しくお願いいたします。
|