ヤマノイモ科 (Dioscoreaceae) の植物は、地中に大きな貯蔵器官 (イモ) を持ち、湿潤熱帯に主として分布し、東アジアと南米では現在の環境に良く適応して亜寒帯にまで進出し、北米やバルカンのいくつかの地点では狭い範囲にだけ成育する遺存的な種になり、ピレネーでは高山植物になったりなど、約 600 余種からなっています。
科として共通する性質をもちながら種ごとに多様な性質をもつこの植物群を対象として、イモの肥大や薬用成分などに関する立場をはじめとして、性決定機構、種の分化の経緯、テラヘルツによる生体内水分の非破壊測定、環境への適応の機構、絶滅寸前種への対応方法など、いろいろな見地での研究がされて来ています。
このヤマノイモ科に関わる研究者が寄り集まり Research Group of Dioscoreaceae Plants (略称 RGDP、ヤマノイモの会) を作り、1998年3月にはシンポジアムを開き、シンポジアムに基づく報文集 Dioscorea Research No.1 を発行するなどの活動をしてきました。
このHPには、ヤマノイモ科の植物に関わることどもを掲載する予定です。2008年 11月10日
ヤマノイモの会 (Research Group of Dioscoreaceae Plants)
世話人: 平塚明 (岩手県立大学総合政策学部、サイト管理) 、丹野憲昭 (山形大学理学部) 、荒木肇 (北海道大学北方生物圏フィールド科学センター耕地圏ステーション) 、岡上伸雄 (前 千葉大学園芸学部)